このほかにも、革マル派は、機関紙「解放」などの発行物の中で、JR総連内への多数の活動家の存
在に言及したり、JR総連前委員長やJR北海道労組前委員長をはじめ、JR総連関係者のペンネーム(秘
密党員名)を明らかにしてきたほか、革マル派の内部対立が原因とみられる同派によるJR総連関係者
の拉致・監禁事件なども発生しました。また、JR東労組の元執行委員は、民事裁判の法廷で、JR総連・
JR東労組内の「トラジャ」「マングローブ」などの秘密組織・勉強会の存在や、JR総連内で革マル派
への多額のカンパが実施されてきたことと、JR総連前委員長らがこのカンパ金を集約していた実態も
証言しました。なお、こうした秘密組織の存在については、国会での政府答弁によっても明らかにされ
ています。
さらに、革マル派がJR労働界の動向に執拗に関心を示し、JR連合や国労などJR総連と対立する組
織の関係者宅への盗聴、侵入などの違法行為を繰り返し行ってきたことも、彼らがJR総連・JR東労組
への浸透、支配の維持、拡大がきわめて重要であるからこそだと考えざるを得ません。
JRは発足から 22 年が経過しましたが、過激派・革マル派がJR総連やJR東労組に深く浸透してい
るという深刻な事態は、国鉄改革の負の遺産として未解決のままです。
これまで、この問題は社会的にもタブー視されてきました。JR東日本の一部経営トップは、秘密会
議で「あの連中にはアメ玉を喰わせ、時間をかけ、次第に牙がなくなるように対応し、ついには牙がな
くなってしまう−というような遠大な計画がJR東日本の革マル派戦略だ」と述べたということですが、
会社側の“事なかれ主義”によって、革マル派のJRへの浸透が進み、今なお、彼らの重要な拠点のひ
とつになっているのが実態です。
JRは、我が国の動脈を担う基幹産業であるとともに、国鉄改革の成果として誕生した社会的公共交
通です。そのJRの中でも最大のJR東日本に革マル派が浸透し、影響力を行使しているという事実は、
安全・安定輸送の観点からも絶対に放置しておくことはできない問題です。
JR連合は、JRから革マル派を一掃し、国民の皆さんに安心して利用して頂ける鉄道をつくるため
に取り組んでいます。
この問題の実態をご理解いただき、各位のご理解、ご支援をお願いする次第です。