菅首相の政治献金問題で、衆院予算委員会で19日、自民党の古屋圭司議員が首相を追及した。日本人拉致事件容疑者の長男・森大志氏が、本年4月東京都三鷹市の市議会選挙に出馬したことについては「私のあずかり知らぬこと」と述べた。また、政府の拉致対策本部長の立場にありながら多額献金したことについては、「この問題で謝るということにならないと思っている」と繰り返し、拉致被害者家族への謝罪に応じなかった。
ところが、21日参議院予算委員会で、自民党の山谷えり子議員からさらに追及され、拉致被害者家族会事務局長の増元照明氏から抗議を受けると、首相は姿勢を変え、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と述べた。
週刊新潮は、平成23年3月17日号に、「出自を秘めて三鷹市議に立候補する「よど号ハイジャック犯」長男」という記事を載せていた。父親の田村高麿は平成7年(1995)11月30日に北朝鮮で死亡したとされる。母親の森順子は、日本人拉致容疑で、警察庁から国際手配されている。その長男・森大志氏が地方議員に立候補した。週刊新潮の記事は、これに対する拉致被害者家族の怒りを伝えていた。こうした候補を擁立した「市民の党」に菅首相は深く関わっていたのである。派生団体の「めざす会」に首相の資金管理団体が出していた6250万円は、半端な額ではない。
首相献金問題については、今月20日の産経新聞「正論」に、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)会長の西岡力氏が寄稿記事を書いた。西岡氏は、森大志氏は、今も「金日成主義による日本革命を目指す北朝鮮の工作員」との見方があり、選挙に担いだ「市民の党」も、「北朝鮮の対日政治工作を担う政治勢力ではないかという疑いがある」と述べている。
上記の関連記事を以下に掲載する。
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●産経新聞 平成23年7月19日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110719/crm11071917430013-n1.htm
「あずかり知らぬ」と謝罪せず 菅首相、市民の党献金問題で
2011.7.19 17:41
菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題で、菅首相は19日の衆院予算委員会で「(長男が地方選に出馬したことは)私のあずかり知らぬこと」と述べ、野党から再三、拉致被害者家族への謝罪を求められたが応じなかった。
自民党の「菅首相拉致関係献金疑惑追及プロジェクトチーム」座長でもある古屋圭司議員の質問に答えた。
菅首相は答弁で、市民の党代表については「知っております」と長年の知人関係にあったことを認めたが、拉致容疑者の長男については「まったくこの人物については承知していない」と面識を否定。
古屋氏から3度にわたり、政府の拉致対策本部長の立場にありながら多額献金したことへの謝罪を促されたが、「この問題で謝るということにならないと思っている」と繰り返した。
古屋氏は質問に先立ち、市民の党や派生団体にあてた民主党側からの寄付が平成19~21年で、計1億433万円に及ぶと改めて指摘。市民の党を「いまも共産主義革命をしようとしている極左の過激派集団」と糾弾し、長男については「(ハイジャック犯らが北朝鮮に作った)日本革命村小学校で金日成主義など徹底的な思想教育を受けている」と指摘した。
また、参院選のあった19年の市民の党関係の人件費が5500万円と突出していることをあげ、「民主党候補陣営にボランティアと称して裏で人件費を払っていた疑いが拭いきれず、悪質な運動員買収にあたる構図だ」と公職選挙法に抵触する可能性を指摘した。(略)
●産経新聞 平成23年7月21日
【参院予算委】
不適切献金問題 菅首相、一転「申し訳ない」 拉致家族の抗議受け
2011.7.21 17:39
(略)菅首相は21日の参院予算委員会で、拉致被害者家族への謝罪に応じない姿勢を一転させ、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と述べた。自民党の山谷えり子議員への答弁。
参考人として出席した増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、拉致被害者家族会事務局長の増元照明さん(55)は「分からなかった、知らなかったとおっしゃるが、(北朝鮮工作員の)辛光洙(シン・グァンス容疑者の釈放嘆願書署名)のときと一緒だ」と菅首相を指弾。また、横田めぐみさん=同(13)=の母、早紀江さん(75)が今回の献金問題について「政府を信じてよいのか。吐き気がするほど具合が悪くなった」と述べたことなどを紹介した。
菅首相は「団体が(拉致実行犯と)関係があることを知らなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的なつきあいは控えたい」と、今後は一定の距離を置くことを表明した。(略)

※国会で提示された説明図
●週刊新潮 平成23年3月17日号
出自を秘めて三鷹市議に立候補する「よど号ハイジャック犯」長男
4月の統一地方選で東京三鷹市の市議選に意外な人物が立候補する。
出自を秘めているが、よど号ハイジャック事件のリーダー田宮高麿の長男である。三鷹市の民家や商店の壁に張られている「市民の会」のポスターには森大志氏(28)の写真が載っている。
彼のプロフィールを見ると-1983年生まれ。本籍は川崎市。ガソリンスタンドや介護用品整備、鉄工所、物流センターなどで働く。2005年8月高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格。2008年専修大学商学部マーケティング学科入学。(中略)税理士を目指し、働きながら勉強中。
だが、さる公安関係者はこう語る-「大志氏は、母親の森姓を名乗っていますが、70年3月に起きたよど号ハイジャック事件のリーダーである田宮高麿の長男です。彼は北朝鮮で生まれ、04年1月に帰国しました。母親の森順子は、ヨーロッパで日本人を誘拐した容疑で逮捕状が出され、警察庁から国際手配されています」(略)
大志氏を候補者に担ぐ市民の党は「MPD平和と民主運動」が母体。代表の斎藤まさし氏は、田英夫元参院議員の娘婿。「選挙の神様」とも呼ばれた斎藤氏はもともとブント系新左翼の活動家だった。
北朝鮮で生前の田宮高麿と面会した支援関係者が「田宮と森大志は、目元辺りなどソックリですね」と感慨深げに語れば、先の公安関係者は「よど号関係者の子供たちの中では大志氏が最年長ではありませんが、あの田宮の長男ということで、リーダーと言われています」
よど号ハイジャック犯や家族らを支援する「救援連絡センター」事務局長の山中幸男氏はこう言った。「プロフィールに北朝鮮に関連する事情を載せなかったのは選対本部の考えでしょう。参政権のある森君の立候補に関しては、何ら問題ありませんよ」
北朝鮮に拉致された有本恵子さんの母親の嘉代子さんは怒りを隠さない。「彼の母親の森順子は、娘の恵子や松木薫さん、石岡亨さんの拉致に関与した犯人の一人で、逮捕状が出た現在も北朝鮮に潜伏中なのです。数年前に北朝鮮から帰国した森大志氏も母親の強い影響下にあったと考えられます。日本国籍を取得して被選挙権の条件を満たしたからと言って、そんな人物が立候補すること自体、とうてい納得できません」
●産経新聞 平成23年7月20日
【正論】
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110720/plc11072002490002-n1.htm
東京基督教大学教授・西岡力 首相献金が浮かび上がらせた闇
2011.7.20 02:48
菅直人首相が、拉致実行犯として指名手配されている容疑者の長男が所属する極左政党の関連団体に多額の献金をしていたことが明らかになり、物議を醸している。首相の資金管理団体が平成19~21年に6250万円を「政権交代をめざす市民の会」に献金し、同時期に民主党から1億2300万円を受け取っていた。めざす会は極左政党「市民の党」(酒井剛代表)の政治団体だ。鳩山由紀夫前首相をはじめとする民主党国会議員も同様の献金をしており、民主党側から市民の党側に流れた資金は合計で8740万円に上る。
≪流れた先は北工作の先兵組織≫
市民の党は「セクトに所属していないさまざまな左派、元活動家が集まった団体」(公安関係者)で、菅首相を30年以上支援してきたという左翼活動家、酒井剛氏が昭和57年に田英夫・元社民連代表や宇都宮徳馬・元衆院議員らと旗揚げした政治団体、「MPD・平和と民主運動」を前身とする。同党は北朝鮮の対日政治工作と関わりがあるという疑いを私は持つ。田、宇都宮の両氏は代表的な親北政治家で、平成元年に、拉致実行犯、辛光洙らの釈放を求める要望書に菅首相、江田五月法相らと署名している。菅首相は田氏に頼まれて署名したと弁明している。
市民の党が平成6年以降、事務所を構える東京都千代田区平河町の龍伸ビルはもともと、朝鮮総連の大物商工人であった故具次龍・龍伸興業会長の持ち物だった。龍伸興業は今も、このビルに事務所を置いており、現代表の具本憲氏は在日朝鮮青年商工会長を務め、平成16年5月に民主党のパーティー券を30万円購入している。
≪総連大物絡みのビルに入居≫
平成6年に何者かに射殺された具次龍会長は、北朝鮮への大口献金者として知られ、昭和57年の故金日成主席の70歳の誕生日には、1億円の祝賀金を出し、愛国賞銀メダルをもらっている。具会長は昭和42年に脱税容疑をかけられて税務調査を受けたが、朝鮮総連が不当弾圧だと激しく抵抗した。総連は昭和51年、高沢寅男・社会党国会議員を仲介に立てて国税庁幹部らと交渉し、裁判中だった脱税事件を示談に持ち込んでいる。
市民の党はこの4月の統一地方選の三鷹市議選候補に、よど号ハイジャック犯元リーダーの田宮高麿を父とし、欧州で松木薫さんと石岡亨さんを拉致した森順子を母とする森大志氏を擁立した。大志氏は今も、「金日成主義による日本革命を目指す北朝鮮の工作員」との見方もあり、担いだ市民の党も、北朝鮮の対日政治工作を担う政治勢力ではないかという疑いがある。菅首相をはじめとする民主党関係者が、そうと知らずに献金したのなら、あまりにも不注意かつ無責任であり、分かりながら利用したのなら、許し難い。
大志氏は昭和58年に北朝鮮で生まれ、平成16年に帰国した。関係者によると、帰国した他の子供らと緊密な関係を維持し、訪朝しているとの話もある。彼が北朝鮮で受けてきた教育を紹介しよう。
大志氏は平壌郊外の三石区域元新里の「日本革命村」に生まれ育った。「日本革命村」では、早い時期に粛清されたとみられるメンバー1人を除く8世帯が共同生活を送り、18人の子供らが生まれている。金正日総書記直属の朝鮮労働党連絡部56課の指導の下、「自主革命党」というダミー政党が作られ、メンバー全員が「一、我々(われわれ)日本革命家は偉大な首領金日成同志の革命思想で日本を金日成主義化するため青春も生命も捧(ささ)げて闘うことを誓います」で始まる「十の誓い」を毎朝宣誓していた。
≪日本革命教育の申し子?擁立≫
「日本革命の偉業を代を継いで最後まで継承し完成させていく」との誓いもあり、田宮を校長とする「日本革命村小学校」では、大志氏をはじめとする子供らを「立派な金日成主義革命家にするための」洗脳教育がなされた。帰国した5人の拉致被害者の子供が小学校から朝鮮人の学校で教育されたのと違って、彼らは「日本人だから日本のことをいっぱい勉強してください」と指示されていた。
自主革命党は金総書記から「日本革命テーゼ」を与えられた。私は有本さん拉致に関与した八尾恵氏から「(革命テーゼを)暗記している」と直接、聞いている。彼らは党員を増やすため、欧州などで日本人を拉致した。柴田泰弘と妻の八尾氏は自衛隊員の中に党員を作れとの指令を受けて帰国、昭和63年、ソウル五輪へのテロを厳戒中の日本警察に逮捕された。
八尾氏は、横須賀で防衛大学校学生らが出入りするスナックを経営、自衛隊工作を着々と進めていた。田宮は死ぬ直前、自分らが拉致した日本人は20人ぐらいだと語っており、自主革命党を通じた北朝鮮の対日工作の全貌は未(いま)だに不明だ。大志氏は自主革命党員であるはずだが、両親らによる拉致など対日工作について語ってはいない。特に、モンゴル旅行に行くとだまされて拉致された福留貴美子さんについて、情報を持っているはずなのに隠蔽(いんぺい)し続けている。
そんな人物の政界進出を、菅首相らが助けている。闇は深い。(にしおか つとむ)
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関連掲示
・拙稿「北朝鮮による拉致とは何か」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08e.htm
・拙稿「日本赤軍の重信房子・よど号犯とオウム真理教の危険なつながり」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion07.htm
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ところが、21日参議院予算委員会で、自民党の山谷えり子議員からさらに追及され、拉致被害者家族会事務局長の増元照明氏から抗議を受けると、首相は姿勢を変え、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と述べた。
週刊新潮は、平成23年3月17日号に、「出自を秘めて三鷹市議に立候補する「よど号ハイジャック犯」長男」という記事を載せていた。父親の田村高麿は平成7年(1995)11月30日に北朝鮮で死亡したとされる。母親の森順子は、日本人拉致容疑で、警察庁から国際手配されている。その長男・森大志氏が地方議員に立候補した。週刊新潮の記事は、これに対する拉致被害者家族の怒りを伝えていた。こうした候補を擁立した「市民の党」に菅首相は深く関わっていたのである。派生団体の「めざす会」に首相の資金管理団体が出していた6250万円は、半端な額ではない。
首相献金問題については、今月20日の産経新聞「正論」に、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)会長の西岡力氏が寄稿記事を書いた。西岡氏は、森大志氏は、今も「金日成主義による日本革命を目指す北朝鮮の工作員」との見方があり、選挙に担いだ「市民の党」も、「北朝鮮の対日政治工作を担う政治勢力ではないかという疑いがある」と述べている。
上記の関連記事を以下に掲載する。
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●産経新聞 平成23年7月19日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110719/crm11071917430013-n1.htm
「あずかり知らぬ」と謝罪せず 菅首相、市民の党献金問題で
2011.7.19 17:41
菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題で、菅首相は19日の衆院予算委員会で「(長男が地方選に出馬したことは)私のあずかり知らぬこと」と述べ、野党から再三、拉致被害者家族への謝罪を求められたが応じなかった。
自民党の「菅首相拉致関係献金疑惑追及プロジェクトチーム」座長でもある古屋圭司議員の質問に答えた。
菅首相は答弁で、市民の党代表については「知っております」と長年の知人関係にあったことを認めたが、拉致容疑者の長男については「まったくこの人物については承知していない」と面識を否定。
古屋氏から3度にわたり、政府の拉致対策本部長の立場にありながら多額献金したことへの謝罪を促されたが、「この問題で謝るということにならないと思っている」と繰り返した。
古屋氏は質問に先立ち、市民の党や派生団体にあてた民主党側からの寄付が平成19~21年で、計1億433万円に及ぶと改めて指摘。市民の党を「いまも共産主義革命をしようとしている極左の過激派集団」と糾弾し、長男については「(ハイジャック犯らが北朝鮮に作った)日本革命村小学校で金日成主義など徹底的な思想教育を受けている」と指摘した。
また、参院選のあった19年の市民の党関係の人件費が5500万円と突出していることをあげ、「民主党候補陣営にボランティアと称して裏で人件費を払っていた疑いが拭いきれず、悪質な運動員買収にあたる構図だ」と公職選挙法に抵触する可能性を指摘した。(略)
●産経新聞 平成23年7月21日
【参院予算委】
不適切献金問題 菅首相、一転「申し訳ない」 拉致家族の抗議受け
2011.7.21 17:39
(略)菅首相は21日の参院予算委員会で、拉致被害者家族への謝罪に応じない姿勢を一転させ、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と述べた。自民党の山谷えり子議員への答弁。
参考人として出席した増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、拉致被害者家族会事務局長の増元照明さん(55)は「分からなかった、知らなかったとおっしゃるが、(北朝鮮工作員の)辛光洙(シン・グァンス容疑者の釈放嘆願書署名)のときと一緒だ」と菅首相を指弾。また、横田めぐみさん=同(13)=の母、早紀江さん(75)が今回の献金問題について「政府を信じてよいのか。吐き気がするほど具合が悪くなった」と述べたことなどを紹介した。
菅首相は「団体が(拉致実行犯と)関係があることを知らなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的なつきあいは控えたい」と、今後は一定の距離を置くことを表明した。(略)

※国会で提示された説明図
●週刊新潮 平成23年3月17日号
出自を秘めて三鷹市議に立候補する「よど号ハイジャック犯」長男
4月の統一地方選で東京三鷹市の市議選に意外な人物が立候補する。
出自を秘めているが、よど号ハイジャック事件のリーダー田宮高麿の長男である。三鷹市の民家や商店の壁に張られている「市民の会」のポスターには森大志氏(28)の写真が載っている。
彼のプロフィールを見ると-1983年生まれ。本籍は川崎市。ガソリンスタンドや介護用品整備、鉄工所、物流センターなどで働く。2005年8月高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格。2008年専修大学商学部マーケティング学科入学。(中略)税理士を目指し、働きながら勉強中。
だが、さる公安関係者はこう語る-「大志氏は、母親の森姓を名乗っていますが、70年3月に起きたよど号ハイジャック事件のリーダーである田宮高麿の長男です。彼は北朝鮮で生まれ、04年1月に帰国しました。母親の森順子は、ヨーロッパで日本人を誘拐した容疑で逮捕状が出され、警察庁から国際手配されています」(略)
大志氏を候補者に担ぐ市民の党は「MPD平和と民主運動」が母体。代表の斎藤まさし氏は、田英夫元参院議員の娘婿。「選挙の神様」とも呼ばれた斎藤氏はもともとブント系新左翼の活動家だった。
北朝鮮で生前の田宮高麿と面会した支援関係者が「田宮と森大志は、目元辺りなどソックリですね」と感慨深げに語れば、先の公安関係者は「よど号関係者の子供たちの中では大志氏が最年長ではありませんが、あの田宮の長男ということで、リーダーと言われています」
よど号ハイジャック犯や家族らを支援する「救援連絡センター」事務局長の山中幸男氏はこう言った。「プロフィールに北朝鮮に関連する事情を載せなかったのは選対本部の考えでしょう。参政権のある森君の立候補に関しては、何ら問題ありませんよ」
北朝鮮に拉致された有本恵子さんの母親の嘉代子さんは怒りを隠さない。「彼の母親の森順子は、娘の恵子や松木薫さん、石岡亨さんの拉致に関与した犯人の一人で、逮捕状が出た現在も北朝鮮に潜伏中なのです。数年前に北朝鮮から帰国した森大志氏も母親の強い影響下にあったと考えられます。日本国籍を取得して被選挙権の条件を満たしたからと言って、そんな人物が立候補すること自体、とうてい納得できません」
●産経新聞 平成23年7月20日
【正論】
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110720/plc11072002490002-n1.htm
東京基督教大学教授・西岡力 首相献金が浮かび上がらせた闇
2011.7.20 02:48
菅直人首相が、拉致実行犯として指名手配されている容疑者の長男が所属する極左政党の関連団体に多額の献金をしていたことが明らかになり、物議を醸している。首相の資金管理団体が平成19~21年に6250万円を「政権交代をめざす市民の会」に献金し、同時期に民主党から1億2300万円を受け取っていた。めざす会は極左政党「市民の党」(酒井剛代表)の政治団体だ。鳩山由紀夫前首相をはじめとする民主党国会議員も同様の献金をしており、民主党側から市民の党側に流れた資金は合計で8740万円に上る。
≪流れた先は北工作の先兵組織≫
市民の党は「セクトに所属していないさまざまな左派、元活動家が集まった団体」(公安関係者)で、菅首相を30年以上支援してきたという左翼活動家、酒井剛氏が昭和57年に田英夫・元社民連代表や宇都宮徳馬・元衆院議員らと旗揚げした政治団体、「MPD・平和と民主運動」を前身とする。同党は北朝鮮の対日政治工作と関わりがあるという疑いを私は持つ。田、宇都宮の両氏は代表的な親北政治家で、平成元年に、拉致実行犯、辛光洙らの釈放を求める要望書に菅首相、江田五月法相らと署名している。菅首相は田氏に頼まれて署名したと弁明している。
市民の党が平成6年以降、事務所を構える東京都千代田区平河町の龍伸ビルはもともと、朝鮮総連の大物商工人であった故具次龍・龍伸興業会長の持ち物だった。龍伸興業は今も、このビルに事務所を置いており、現代表の具本憲氏は在日朝鮮青年商工会長を務め、平成16年5月に民主党のパーティー券を30万円購入している。
≪総連大物絡みのビルに入居≫
平成6年に何者かに射殺された具次龍会長は、北朝鮮への大口献金者として知られ、昭和57年の故金日成主席の70歳の誕生日には、1億円の祝賀金を出し、愛国賞銀メダルをもらっている。具会長は昭和42年に脱税容疑をかけられて税務調査を受けたが、朝鮮総連が不当弾圧だと激しく抵抗した。総連は昭和51年、高沢寅男・社会党国会議員を仲介に立てて国税庁幹部らと交渉し、裁判中だった脱税事件を示談に持ち込んでいる。
市民の党はこの4月の統一地方選の三鷹市議選候補に、よど号ハイジャック犯元リーダーの田宮高麿を父とし、欧州で松木薫さんと石岡亨さんを拉致した森順子を母とする森大志氏を擁立した。大志氏は今も、「金日成主義による日本革命を目指す北朝鮮の工作員」との見方もあり、担いだ市民の党も、北朝鮮の対日政治工作を担う政治勢力ではないかという疑いがある。菅首相をはじめとする民主党関係者が、そうと知らずに献金したのなら、あまりにも不注意かつ無責任であり、分かりながら利用したのなら、許し難い。
大志氏は昭和58年に北朝鮮で生まれ、平成16年に帰国した。関係者によると、帰国した他の子供らと緊密な関係を維持し、訪朝しているとの話もある。彼が北朝鮮で受けてきた教育を紹介しよう。
大志氏は平壌郊外の三石区域元新里の「日本革命村」に生まれ育った。「日本革命村」では、早い時期に粛清されたとみられるメンバー1人を除く8世帯が共同生活を送り、18人の子供らが生まれている。金正日総書記直属の朝鮮労働党連絡部56課の指導の下、「自主革命党」というダミー政党が作られ、メンバー全員が「一、我々(われわれ)日本革命家は偉大な首領金日成同志の革命思想で日本を金日成主義化するため青春も生命も捧(ささ)げて闘うことを誓います」で始まる「十の誓い」を毎朝宣誓していた。
≪日本革命教育の申し子?擁立≫
「日本革命の偉業を代を継いで最後まで継承し完成させていく」との誓いもあり、田宮を校長とする「日本革命村小学校」では、大志氏をはじめとする子供らを「立派な金日成主義革命家にするための」洗脳教育がなされた。帰国した5人の拉致被害者の子供が小学校から朝鮮人の学校で教育されたのと違って、彼らは「日本人だから日本のことをいっぱい勉強してください」と指示されていた。
自主革命党は金総書記から「日本革命テーゼ」を与えられた。私は有本さん拉致に関与した八尾恵氏から「(革命テーゼを)暗記している」と直接、聞いている。彼らは党員を増やすため、欧州などで日本人を拉致した。柴田泰弘と妻の八尾氏は自衛隊員の中に党員を作れとの指令を受けて帰国、昭和63年、ソウル五輪へのテロを厳戒中の日本警察に逮捕された。
八尾氏は、横須賀で防衛大学校学生らが出入りするスナックを経営、自衛隊工作を着々と進めていた。田宮は死ぬ直前、自分らが拉致した日本人は20人ぐらいだと語っており、自主革命党を通じた北朝鮮の対日工作の全貌は未(いま)だに不明だ。大志氏は自主革命党員であるはずだが、両親らによる拉致など対日工作について語ってはいない。特に、モンゴル旅行に行くとだまされて拉致された福留貴美子さんについて、情報を持っているはずなのに隠蔽(いんぺい)し続けている。
そんな人物の政界進出を、菅首相らが助けている。闇は深い。(にしおか つとむ)
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関連掲示
・拙稿「北朝鮮による拉致とは何か」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08e.htm
・拙稿「日本赤軍の重信房子・よど号犯とオウム真理教の危険なつながり」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion07.htm
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