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PCB廃棄物処理に関する 経緯と現状
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PCB廃棄物処理に関する
経緯と現状
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資料2

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◆ PCB(Polychlorinated biphenyl:ポリ塩化ビフェニル)
ビフェニルの水素が1~10個の塩素に置換した化
合物の総称。
◆ 水に溶けない、化学的に安定、電気絶縁性が高いな
どの性質をもつ、工業的に合成された化合物。
◆ 電気絶縁性等の性質により、主として、絶縁油、 熱
媒体、感圧複写紙に使用されていた。
PCBとは
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環境中で分解されにくい(難分解性)
脂溶性で生物濃縮率が高い(生物蓄積性・濃縮性)
~食物連鎖などで生物の体内に濃縮しやすい
揮発性で大気経由の移動がある(揮散・移動性)
PCB の有害性 ( 難分解性、高濃縮性、移動性 )
PCBの有害性①
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水、底質や生物など広範囲に残留
周辺でPCBを使用していない極地の人・野生生物、遠洋の魚介類等にもPCB
汚染が拡大

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209種類のPCBの異性体のうちの12種類の総称。
ダイオキシン類の一つと位置づけられている。
PCB の有害性 ( 每性 )
PCBの有害性②
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每物や劇物に相当する強い急性每性はないが、長期間の摂取により体内に蓄積
ヒトについては、目やに、まぶたの膨張、爪や口腔粘膜の色素沈着・黒化、
座瘡様の発疹(ニキビ)、 肝臓肥大と機能不全 等 が報告されている。
コプラナーPCB
PCB製品に含まれている場合が多い。
ダイオキシン類の一つと位置づけられている。
不純物としてのPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)
カネミ油症は、PCBとPCDFによる複合的な中每
なお、母乳中のPCB濃度は、最も高かった1970年と比べて、1990年代では1/5
に低下(大阪府調査)

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PCBの基準
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大気の基準
・一般環境(暫定)
0.5μg/m3
・排ガス(暫定)
0.1mg/m3(平均、焼却)
水質の基準
・公共用水域
ND (0.5μg/l)
・排水
0.003mg/l
作業環境基準
(労働者が継続的に曝露しても健康上の影響が見られない濃度)
・作業環境基準 0.01mg/m3
※ダイオキシン類:2.5pg-TEQ/m3(作業環境における管理すべき濃度)
土壌の基準
検液中に検出されないこと

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※それぞれの機器にPCBが含まれているかどうかは、銘板に載っている型式や製造年月日をもとに各メーカー
に確認が必要。
製品例・使用場所
トランス用
コンデンサ用
各種化学工業・食品工業・合成樹脂工業等の諸工場における加熱と冷却、
船舶の燃料油予熱、集中暖房、パネルヒーター
高温用潤滑油、油圧オイル、真空ポンプ油、切削油、極圧添加剤
絶縁用
電線の被覆・絶縁テープ
難燃用
ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ゴム等に混合
その他
接着剤、ニス・ワックス、アスファルトに混合
ノーカーボン紙(溶媒)、電子式複写紙
難燃性塗料、耐蝕性塗料、耐薬品性塗料、耐水性塗料、印刷インキ
紙等のコーティング、シーラント、陶器ガラス器の彩色、農薬の効力延長剤、
石油添加剤
工場・ビル・学校・病院・鉄道車両・船舶等の高低圧トランス、高低圧コンデ
ンサ、リアクトル、配電用柱上トランス、蛍光灯・水銀灯等の安定器、家電用
コンデンサ(カラーテレビ、エアコン、電子レンジ)
熱媒体(加熱と冷却)
潤滑油
感圧複写紙
塗料・印刷インキ
その他
絶縁油
可塑剤
用  途
PCBの用途①
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PCBの用途②
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“m““J“[“{“““p
“»“Ì“¼
電気機器用
37,156㌧
68.8%
熱媒体用
8,585㌧
15.9%
ノンカーボン紙用
5,350㌧
9.9%
その他
2,910㌧
5.4%
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■ PCBは1972年(昭和47年)に、製造中止、回収の指示
■ 1974年(昭和49年)に、
● 労働安全衛生法 :特定化学物質第1類物質に指定
● 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律:第1種特定化学物質に指定
され、製造、輸入、新規使用が原則禁止されている。
その後、30年近く処理の目処がたたず、事業者において保管されてきた。
国内使用量
約54,000トン

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PCB 製造開始・中止~PCB廃棄物特別措置法制定
PCB廃棄物の経緯①
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30年間、民間事業者による処理施設立地が試みられるが、
すべて失敗(39カ所で施設立地を断念)
1954年(昭和29年) PCBの国内製造開始
1968年(昭和43年) カネミ油症事件発生、PCBの每性が社会問題化
1972年(昭和47年) 行政指導(通産省)により製造中止、回収等の指示
2001(平成13年) PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の制定
環境事業団法の改正
2001年 ストックホルム条約(PoPs条約)の締結
平成40年までのPCB廃棄物処理を求められている
11,000台
が紛失
(平成10年厚
生省調査)

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2002年
(H14)
微量のPCBに汚染された絶縁油を含
むものが存在することが判明
2003年
~2005年
低濃度PCB汚染物対策検討会
2007年
~2009年
(H21)
中央環境審議会
微量PCB混入廃重電機器の
処理に関する専門委員会
無害化処理認定制度にPCB
処理を追加
2010年
(H22)
無害化処理認定制度に基づく大臣認
定(第1号)
PCB廃棄物の経緯②
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2001年(H13) PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の制定
環境事業団法の改正
2004年(H16) 日本環境安全事業株式会社(JESCO)の発足 (環境事業団から引継ぎ)
処理施設の整備に着手
高圧トランス・コンデンサ等
2004年
(H16)
JESCO北九州事業所の操業開始
2005年
(H17)
JESCO豊田事業所、東京事業所の操
業開始
2006年
(H18)
JESCO大阪事業所の操業開始
2008年
(H20)
JESCO北海道事業所の操業開始
微量PCB汚染廃電気機器等
処理着手
処理着手
安定器等・汚染物
2009年
(H21)
JESCO北九州事業所のプラズマ溶融
炉操業開始
処理着手